タクシーを呼ぶ時に、迎車料金というものがかかるのをご存知でしょうか。
知らないという方も多いと思います。

ここでは、タクシーの迎車料金とは何か、迎車料金以外にも、タクシーを配車する条件によって、かかり得る料金について解説します。

この記事を読めば、タクシーを呼ぶ時の諸々の料金について理解することができるでしょう。
ぜひ最後まで、ご覧いただければと思います。

タクシーの迎車料金とは

迎車料金とは、文字通り、タクシーを迎え入れる時にかかる料金です。
正確には、「迎車回送料金」といいます。
降車時に、実際に走行した料金と一緒に支払うことになります。
この迎車料金の仕組みを理解しておかないと、降車時に思っていたよりも高い支払いを求められて、驚くことになります。

迎車料金はタクシー配車アプリを使用してもかかる

迎車料金はタクシー配車アプリを利用した場合にもかかることが多い費用です。
電話よりもタクシー配車アプリを利用した方が、手間がかかっていない分、タクシーに乗車する時の費用を抑えられるような感覚があるかもしれません。
しかし、その考えは間違っていて、タクシー配車アプリを利用した場合でも、多くの場合迎車料金がかかります。

迎車料金がかからない場合もある

日本全国全てのタクシー会社が迎車料金制を採用している訳ではなく、中には迎車料金を採用していないタクシー会社もあります。

迎車料金制を採用していない背景には、さまざまなことがありますが、その一つの理由として、地域毎のタクシーの利用のされ方にあるようです。

例えば、田舎では無線配車が主流であるのに対して、都心部では道路を走行しながら客を拾うことが多いでしょう。

このように、その地域によって、タクシーの利用のされ方には違いがあり、田舎で無線配車するような場合は、迎車料金がかからない傾向が高いようです。

迎車料金に「スリップ制」を採用していることも

迎車料金の計算方式として、スリップ制を採用しているタクシー会社も少なくありません。
スリップ制とは、固定の迎車料金とは異なり、迎車距離に応じて料金が変化する迎車料金制度です。
配車依頼を受けた場所から、実際の乗車位置までの間にもメーターが回る制度です。
ただし、通常は2km程度を上限として、迎車料金を請求されます。
しかし、スリップ制においては、1kmを上限としているため、それ以上の迎車距離があったとしても、運賃に加算されることはありません。

なお、スリップ制を採用している場合、迎車中の走行距離は初乗りにカウントされます。
そのため、例えば、配車決定地から降車するまでの道のりが2kmで、その中で800mが迎車料金の場合、メーターが回り始めるのは、1.2kmを過ぎてからです。

また、迎車中の初乗り距離のカウントの上限は1kmとなっているため、例えば迎車距離が1.5kmの場合でも、1km分の迎車距離しか、請求されません。

このような観点から、スリップ制は乗車客に寄り添った制度と言えるでしょう。

タクシー待機料金がかかる

配車したタクシーを配車依頼した場所に到着させておき、待機させた場合は、待機料金が発生することもあります。

多くの場合、待機時間が5〜10分を超えると待機料金が発生するケースが多いようです。
つまり、5〜10分以内に、タクシーに乗車しないと、運賃の合算が高くなってしまうことが懸念されます。
ただし、何分から待機料金が発生するのか、またその料金はいくらかなどは、タクシー会社によって違います。

タクシーは移動距離によって運賃が加算されると思い込んでいる方が多いですが、実際は経過した時間によっても、運賃が加算される時間距離併用運賃制度が採用されていることがほとんどです。

また、時間に応じて運賃が加算される時間距離併用運賃制度の場合、地域毎に料金が規定されており、東京では1分30秒毎に80円加算され、青森では2分5秒毎に90円が運賃として加算されます。

そのため、タクシーを待機させることがあらかじめ予想できる場合は、待機料金についてよく確認しておくことが大切です。

タクシーを予約した場合の料金

翌朝や1時間後など、日時や時間を指定する場合は、実際の走行料金以外に「予約料金」が加算されることもあります。
予約料金は正式には、時間指定配車料金と呼ばれ、タクシー会社毎に規定があります。ただ、時間指定配車料金がかからないタクシー会社もあるため、タクシーを予約するならば、前もって料金内容を確認しておく方が良いでしょう。

また、神奈川県のあるタクシー会社では、午前4〜8時の間は、早朝予約料金として、410円が運賃として加算されるようです。

ただし、この早朝予約料金は限定的にかかるもので、気にしなくても良いタクシー会社も多く存在します。

タクシーを予約した場合の運賃を整理すると以下の通りです。
支払う料金の総計=実際の走行距離に応じた料金+迎車料金+予約料金
です。

タクシー配車にかかる料金について

その他、タクシー会社や地域毎に違いはありますが、以下の料金がかかることが予想されます。
タクシーを配車する時は、これらの料金がかかるのかどうかきちんと確認することが重要です。

深夜早朝割増

深夜早朝割増は、深夜や早朝にタクシーを配車する時にかかる費用です。
具体的には、多くの場合、夜22時〜翌早朝5時までに配車する時に運賃が2割増になる制度です。
メーターで計算される運賃が2割増になる訳ではなく、初乗り距離や運賃の加算距離が2割短くなることで、結果的にメーターの回りが早くなり割増となる制度です。

電車の終電を逃したり、始発よりも早く移動しなければならない時にはタクシーを利用することもあると思いますが、その場合は、運賃が割増されるということを覚えておきましょう。

冬季割増

東京や神奈川、千葉などではあまり聞きませんが、降雪地域に多く採用されているのが、冬季割増です。
雪が多く降る地域の場合は、タクシーの走行が困難となることがあります。豪雪地帯ではなおさらタクシーでの移動も負担がかかります。
その手当金のような形で、冬季割増が採用されています。
冬季割増が実施される期間は、地域によって違いがあるものの、12月〜3月の間に設定されることが多く、相場は2割増です。

車種指定料金

タクシー会社によっては、ミニバンなど6名程度乗車できるタクシーを扱っている会社もあります。
普通のセダンタイプのタクシーではなく、ミニバンなども配車できるタクシー会社の場合は、車種指定料が設けられている場合も多いようです。

ミニバンなどの車種を指定する場合は、運賃とは別に車種指定料がかかることもあることを念頭に置いておきましょう。

長期割引

ここまで割増されるケースの紹介をしてきましたが、逆に割引されるケースがあります。
その例としてまずあげられるものに、長期割引というものがあります。

運賃が9000円を超えた場合、それ以降の運賃が1割引となります。

なので、タクシーで長距離を移動したい場合などは、実はお得になります。
旅行先で、タクシーを一日利用して観光がしたいという場合などは、とても助かる料金制度と言えるでしょう。

障害者割引

身体障害者などの、何らかの障害を持った人に適用されるのが、障害者割引です。
この場合は1割引きとなる場合が多いようです。
確かに、身体障害などを持っている人にとっては、タクシーは生活に欠かせないものかもしれません。
そのタクシーを割引きで利用できるのは、大変助かる制度でしょう。
ちなみに、1割引の障害者割引を採用していることが多いです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
ここまでタクシーの迎車料金とは何か、その他の料金制度にはどんなものがあるかなどについて解説してきました。
この記事でのポイントを整理すると以下の通りとなります。
・迎車料金とは、文字通り、タクシーを配車する時にかかる料金。
・日時を指定してタクシーを予約した場合、迎車料金とは別に予約料金がかかる場合がある。
・迎車料金や予約料金以外にも、ケースバイケースで、別途かかる費用がある。

このようにタクシーは便利な一方で、料金の仕組みが複雑であることから中々事前に料金を把握しづらいということもあると思います。

そういった場合におすすめしたいのが、ハイヤーの利用です。
ハイヤーはエグゼクティブ用の乗り物としてビジネスシーンや海外VIP対応時によく利用されます。

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ぜひ一度ご検討してみてください。

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。